年末調整もとい確定申告をシミュレーションして税金額を出してみよう。

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ついに職場から年末調整の通知が来ました。一週間以内に、給与所得者の扶養控除等申告書給与所得者の配偶者控除等申告書、給与所得者の保険料控除申告書を提出せよとの事でした。

リーマンVtuberとして税金の事を学んでいる途中なので、丁度いい機会です。せっかくなので自分の所得税を計算してみましょう。

モデルケースとして年収500万円を想定

月の給与が30万円程度の中堅リーマンを想定。ボーナス入れて16ヶ月分として、おおよそ年収500万円の場合をモデルとします。(前半の設定は不要です。)

なお実際に自分の数字で試してみたい場合は源泉徴収票を用意しましょう、今から出てくる数字はすべて源泉徴収票にも載っています。

最終的に必要なのは課税所得金額

税金の算出には課税所得金額から税率を掛けて出しますので、課税所得金額を出してみましょう。

課税所得金額は一般的には「総収入-控除額」ですが、リーマンの場合は「総収入=給与の総額」となります。

すなわち上に記載した500万円が総収入を意味しまので、課税所得金額=500万円ー控除額で表されます。

次に控除される金額を出します。

会社から指示の無いもの

  • 給与所得控除
  • 社会保険料控除
  • 基本控除

以上の控除は、リーマンなら誰でも貰える控除であり、算定に特別な情報がいらないので、会社が算定してくれますが、練習のため自分でやってみましょう。

給与所得控除

リーマンの経費相当として、給与の総額から一定の割合控除されます。 目的としてはスーツや靴、鞄などなどを経費扱いして貰えるそうですが、スーツや靴って毎年買わないけど、なんて野暮なことは言わずに、引いてもらえるものは引いてもらいましょう。

算定に当たっては以下の表より、給与の総額によって、「率」と「おまけ」分を足して決まります。

給与総額(円以上)おまけ
040%0
1,800,00130%180,000
3,600,00120%540,000
6,600,00110%1,200,000
10,000,0015%1,700,000
12,000,0010%2,300,000

(こんな見にくい表になっているのはエクセルのVLOOKUPで利用するため)

給与総額500万円であれば、360万1円以上660万円未満の枠になるので、率は20%、おまけは54万円です。

500万×20%+54万=154万が給与所得控除の金額になります。

社会保険料控除

社会保険料とは、病院に行ったときに3割負担になるやつと、年金の積み立てのために、リーマンの場合は給与から勝手に引かれています。

おおよその金額としては毎月の給与から15%程度引かれていると言われますが、その分は全額控除されます。

所得税とはすなわち稼いだ金額に対して課税されますが、社会保険料は給与から強制天引きされますし社会の為に積み立ててるのできっと税金免除されているのでしょう。

控除額としては500万×15%=75万が概算として出せます。

基礎控除

確定申告すればだれでも38万円分は引けます。何も考えず38万をメモしておきましょう。

ここまでで

上で出した数字を全部足しますと、154万+75万+38万=267万円分が控除分になります。課税所得額は元々500万円だったのが、500万-267万=233万円と一気に半分以下になりました。

会社から指示のあるもの

  • 扶養控除
  • 配偶者特別控除
  • 保険料控除

これらはリーマンの場合は年末調整の時に給与部門から指示のあるやつです。きちんと申請すれば税金は減りますし、書くのめんどくさければ空欄で提出すれば別にそれでいいと思います。ただし税金はその分増えますが。

扶養控除

簡単に言えば収入のない人を私が養ってますよという申請。自分の子供とか両親とかざっくり1人あたり30~60万円ぐらい控除されます。人数を書いて出しておけば給与担当が計算してくれます。

私の書く申請書は空欄で出されます。今回は0円扱いとします。

配偶者特別控除

結婚していた配偶者の所得が少ない場合に最大38万円まで貰えます。配偶者の収入を書いておけば会社が算定してくれます。

こちらも 私の書く申請書は空欄で出されます。今回は0円扱いとします。

保険料控除

生命保険など各種保険に入っていると控除可能です。リーマンなら生命保険とか地震保険分を記載するのが一般的かと思われます。

私の中では年末調整と言えばこれを書いて出すことです。とりあえず12万円としておきましょう。

控除額を全部足すと

給与所得控除154万円+社会保険料控除75万円+基礎控除38万円+保険料控除12万円で合計279万円になりました。扶養控除や配偶者控除がある場合はそれを足しておきましょう。

最終的な課税所得金額を算定

500万円から上の279万円を引くだけです。要するに221万円が課税所得金額として出ました。

所得税を計算

給与所得控除を計算した時と同じように、課税所得額に対して以下の枠組みで率とおまけ分をだして、課税所得額×率ーおまけを計算したものが所得税になります。

課税所得額(円以上)おまけ
05%0
1,950,00110%97,500
3,300,00120%427,500
6,950,00123%636,000
9,000,00133%1,536,000
18,000,00140%2,796,000
40,000,00145%4,796,000

221万円の場合は税率は10%でおまけは97,500円です。

最終的には2,210,000×0.1-97,500=123,500円が所得税となりした。

終わりに

恐らく一度読んだだけでは何のこっちゃと言う感じかと思いますが、私も色々調べて何となく分かったレベルには達成できたと思います。

税金のことを調べていると、自分がまったく税金について無関心で、
何も知らない事を思い知らされました。

興味 をもって調べると新たな視界が見えてきますね。

(おまけ) 年末調整すると税金が戻ってくるというのは言い過ぎ

よく年末調整をすると税金が戻ってくると言う話がありますが、所得税、確定申告について調べていると、これが大げさな言い方だと分かります。

まずリーマンの意識の中で年末調整と言うと、上で出てきた各種控除申請書を提出することだと思います。なので控除申請をすると払いすぎた税金が戻ってくるように錯覚してしまいますよね?

ですが、税金確定の順序というのは、総収入を確定し、控除分を確定したのちに金額が決定します。要するに税金が確定した瞬間には控除も考慮されているのです。

総収入から税金が確定し、その後控除申請して払い戻しているわけではないのです。

年末調整をし忘れていて、後から控除申請を行った場合は形としては税金が戻ってくる形に見えますが、それは本人がやるべき処理を忘れていた為にそう見えるだけであって、税金が戻ってくると言ういい方には私は税務署が悪者になっているように聞こえるので、違うのではないかと思います。

戻ってくるパターンもあるにはある

それは会社から源泉徴収されている所得税分です。リーマンの所得税は月の給与から会社が適当に積み立てておいてくれます。適当に積み立てているので当然最終的な所得税と合いません。なので年末調整をするわけですが、控除を行うほどに税金は安くなっていくので、源泉徴収された金額と、確定された所得税はリーマンなら大概確定された所得税の方が少ないはずです。

この源泉徴収された総額と、確定された所得税の差額については確かに戻ってくると言う表現でいいと思いますが、これは所得税が1年分の税金を1ヶ月、2ヶ月ですぐに払えと言う制度上の問題であり、会社の経理部門も確定申告をスムーズに行うために源泉徴収を行っており、戻ってくると言うような、誰かが悪いというニュアンスの表現は如何と思います。

(おまけ)控除された金額はすべて税金から引かれる訳ではない。

私の年末調整は生命保険料を記載して終わりです。例年5万円くらいの金額になっていますが、これを5万円も税金引いて貰えるのかぁと思っていませんでした?さらに言えば5万円の保険に実質タダで入っているじゃんとか思いませんでした?(私はそう思っていました。)

実際は全然違います。減額分は所得税率に掛かってくるので、所得税率が10%の枠組みに値する人であれば、5千円の減額になります。そんなおいしい話はありませんよね。

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